




最後のカットは、ぽつんと開いたスペース、ここには岩手最古のコンクリートビルがあった。元は銀行だったもの。
残念ながら更地になったばかりのようだ。実はその建物はぼくがもらえる予定だったのだ。冗談ではなく本当に。
地主さんから「冗談じゃなく本当に差し上げますよ。そこまで気に入っていただけるなら活用できないかなあ」と。
でも補強や、回復に最低でも3000万円はかかるという話。もう10年も前の話。今ならクラウドファンディングでもできそう。
ちょっとさびしい、そんな思いで一戸を後にするのだった。
岩手



