カメラの肖像


カメラの肖像

Nikon S + Nikkor S.C 1.4/5cm 1950

ニコンSは日本のカメラが世界で初めて認められた記念すべきモデルだと云えます。
日本に訪れていた米国のフォトグラファーがひょんなことでニコンのレンズと出会い、
その画質に驚愕。のちに勃発した朝鮮戦争の報道写真でニコンの優秀さを伝えました。
様々な偶然が重なり日本製カメラがようやく認められ、今のデジタルカメラへと続いています。

今でもしっかりしたシャッター音を響かせ、素晴らしい絵をたたき出してくれます。

カメラの肖像

Iloca RAPID-B2 Steinheil Munchen Cassar 2.8/50mm 1952-1959

イロカはドイツ製の普及機クラスのカメラ。ドイツのカメラと云えばライカ、ローライなどの高級機。
でもドイツにだってメルセデスばかりじゃなくフォルクスワーゲンもあるように、こんなカメラも。
昔の日本がそうだったように様々なカメラメーカーが存在していました。
イロカはどちらかと云えばイギリスやアメリカに輸出されることも多く、OEMメーカーでもありました。

色香、なんとなくセクスィ~でドキドキしそうな雰囲気だけど、カメラはさほど美人顔でもなくw
でも、ぼくはこういうカメラが大好き。

カメラの肖像

OLYMPUS PEN-F + D.Zuiko 2.8/38 1966

オリンパス・ペンFは今でも、というか、最近人気が再燃しているハーフ判一眼レフ。
本来のモデルは1963年に発売開始。このモデルはペンシリーズ250万台販売記念のモデル。
レンズはこのセットのみの38mm2.8で、1万台限定で販売されました。
その価格、当時19800円ですからやはりお安くはないようで。(38mmの1.8付きで24800円でした)

この頃のカメラには夢があったと思います。プロ用ではなくファミリー向けなのがペン。
家族の記録、旅の思い出、楽しい時を写すためのカメラ。なんだか幸せ。

中古のカメラを手にする喜びは、当時かなり高価であっただろうこれらのカメラを最初に買った人の事。
どんなに嬉しかっただろうか。どんな写真を撮って、残されたのかな、とか想像すると楽しい。
縁あってやってきたカメラだから、また光を入れて写真を撮ってあげようと思うのです。

コメント

  1. yumaruna238 より:

    歴史ありですね~^^
    いいな~。僕はなんでカメラに興味がなかったんだろう?^^
    もっと知りたかったな~^^

  2. Amy より:

    最後の三行を読みながら、ジーンとしてしまいました。
    我が家の中古カメラもそんな気持ちで接してあげなければいけないのね・・・と反省しましたが・・・
    どんな時にも健康を忘れずにいて下さいね。

  3. nanami より:

    PENFのこと書いてくれてありがとうございます。改めてPENFが好きになりました。
    作品を撮るなら中判と言われ、ああ、PENFじゃダメなのか…とちょっとしょんぼりしながら他の一眼レフを見ていたので、勇気づけられました。
    写真の原点とも言える、家族の写真、記念写真を大事にしたい、アルバムを広げて語らう時間を大切にしたいと考えているので、私はPENFでいいんだ!と思えました。
    もっともっと、コイツが相棒になってくれるまで、可愛がってあげたいと思います^^

  4. Rufard より:

    フィルムの中古カメラ・レンズを手に入れるとそう思うのに、デジタルだとまったくそう思わない。
    やはり「写真」を撮るものと「画像」を撮るものの違いが表れているのかもしれませんね。
    せっかく買って使うんですから、デジもフィルムも大切に使っていきたいものです。
    ※S社の製品にもう未練はありませんw

  5. sabi-camera より:

    PEN-F
    やはり名機です!
    親父は家族を記録するため
    PEN-F

    OM-1

    OM-3
    という系譜で撮ってきました
    実家には大量のネガとプリントが残っています
    (いつかは整理しないといけないんだけど….滝汗)
    その親父の気持ちを引き継ぎ、いまでもカメラに光を通すようにしています

  6. i_nosato02 より:

    耐久レースのような、フィルム一本勝負でもやりますか。カメラ縛りをハーフカメラで。

  7. NaO より:

    フィルムカメラ、、
    憧れます、、、

  8. ariari より:

    >yumaruna238さん
    えー、カメラに興味がないですか?じゅぶんいい映像を撮ってますので大丈夫かとw
    カメラが好きだからいい写真が撮れるわけではありませんしね~w

  9. ariari より:

    >Amyさん
    カメラに限らず古いものって、やはり最初にお使いの方がどんな方か気になります。
    ものにも歴史あるけど人にも人生あり、ですからね。
    アンティークはそういう目に見えない背景まで写したいと思います。
    健康、はい、気を付けているんですよ。でもねえ。。。w

  10. ariari より:

    >nanamiさん
    そのカメラを好きになる理由って色々あります。PEN‐Fはどうでした?
    日本という国の背景、高度成長期の、まだ豊かになる少し前のカメラ。
    作品を撮れるかどうかはカメラで決まるものじゃないですよ。
    使う人によるものです。確かに中判は画質で有利だけどペンでネイチャー撮るわけじゃないし。
    ぼくがハーフが最近いいなと思うのはフィルムの画質が良くなりすぎて。。。
    半分くらいでちょうどいい場面って多いです。町なんか写りすぎないくらいがいい、そう思います。

  11. ariari より:

    >Rufardさん
    フィルムカメラはどう頑張ってもデジタルのマーケティングにかないません。
    でも、でも。写真プリントという最高のものが残りますからね。
    フィルムカメラを作ったことがない会社のカメラは不安ですね。
    家電メーカー(SやCa)が作るのは商品、カメラメーカーが作るのは製品です。
    Pはフィルムカメラにも実績ありますからねえ、さすがですよ。

  12. ariari より:

    >sabi-cameraさん
    素晴らしい家系、いやカメラの御家柄です。瑞光一家ですね。
    どうか、そのカメラたちを長く大切にしてくださいね。
    あとは…引き継ぐべき対策を(w

  13. ariari より:

    >ainosatoさん
    ハーフで一本勝負wまあ、みんなが持っている訳じゃないし難しい?
    わはは、耐久レースか。いやだぁ~~~~ww

  14. ariari より:

    >NaOさん
    フィルムカメラもたまーにいいですよ。
    ペンタックスには名器が揃っています。しかも案外お安いですw

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