
5/2福島市内から南相馬へ向かいました。
いよいよ、です。
町の中の雰囲気はモノクロフィルムで撮っていますので、それ以外を。
JR常磐線原ノ町駅前に新聞が届いています。
でも、常磐線は一部線路が流失していること、原発警戒区域のため運転休止中。
駅もキヨスクも閉まっていますが、それでも新聞が届くことに驚きます。








「コワスナ」が「コワシテ」になるまでの葛藤、決断に胸が締め付けられます。
ここに足を踏み入れた時、本当は足が震えてたまりませんでした。
ついこの前に自衛隊の広報の方に「希望が見える写真を撮りたいんです」
なんて云った手前、もう足がすくむ自分が情けなかったのです。
ぼくにできるのは、泥だらけで散乱していた写真を見つけるたびに泥をはらってまとめるくらい。
呆然とするしかないけど、好きな町を撮ることも大事なんだ、目を背けるな、と。
そしてどんなに悲惨なことがあっても、花はまた咲くことがこんなに感動するなんて思いませんでした。
この瓦礫の中から力強く咲いたチューリップ。あくまでも、ぼくの推測ですが、
チューリップの咲いた周囲を丁寧に手作業でそっと瓦礫を取り除いたのは自衛隊の方々かなと思いました。
撮影:2011.5.2 南相馬市原町区、鹿島区
コメント
何と言っていいのか、壮絶…
写真見てるだけで胸が締め付けられる思いがします。
ましてやご自信の目で体験されたのですから。
最後の写真に希望を託します。
…壮絶、以外の言葉が見つかりませんね…。言葉が出ません。
あの鉄塔が折れてひしゃげている姿なんて想像も出来ないですし、
誰かの生活を支えていた家財道具や家々がなくなって瓦礫となって
そこにあること事態、この世のモノとは思えず足が竦むはずです…。
コワスナからコワシテへの書き直し、切ない。
球根は流されなかったんですね。
泥を被って、芽を出すことすら大変だったろうに…。
花を楽しむ余裕を失うくらいの出来事のさなか、こうして事も無げに
咲いているチューリップが励ましているかのように感じられます。
いったいどれだけの力があればこんなことになるのか。。
まさに想像を絶する光景です。
ここに咲くチューリップに希望と願いを。
ホントに凄まじい力ですよね.
我々がどれだけちっぽけな存在か思い知らされた感じ.
でもそんな小さな人間も,みんな手と手を取り合えば大きなことができることも学びました.
小さな花の大きな生命力に希望を感じます!
>d@m@さん
今日の記事の市街地を撮影し、沿岸付近の撮影をしました。
震災当日からかなり片付いたとはいえ、原発事故の関係なのか、
片付けの人をほとんど見かけず自衛隊の方ばかりでした。
どこを撮ればいいんだ・・・最初のカットに戸惑うばかりです。
でも、チューリップを見つけたとき本当にうれしかったです。
>Rufardさん
鉄塔がこんなにぐにゃり曲がってしまうって!?・・・
この次にある鉄塔は小高い山にあり紅白に塗られた奴でした。
その鉄塔は、もっとグチャグチャで・・・なぜここまで?と声になりません。
その人たちにとっては大切な思い出も多く残され、ある程度整理されていました。
少しでも本人の元へ戻ることを祈るばかりです。
>hirosさん
悲惨な絵は撮りたくないな、と思いましたが逃げてもいけないと。
少しでも想いを込めた絵を撮らなくちゃ、と気負いました。
咲く花に希望を感じます。この花に癒された方々も多いのではと。
>final_impressionさん
何とも人の弱さよ、とも思いますが、東北の人は強いなあ、と思いました。
福島の方とお話ししましたが(原発のことはぼくは絶対云わない)、
みなさん笑顔で・・・愚痴もあるけれど、たくましかったです。
また福島に行って、あの笑顔に会いたいと思っています。
目を背けたくなるけれど・・どれも現実なのね・・・。
チューリップさん。。。よく頑張ったね。
あなたたちは福島の希望よ。
愛らしい姿でそこにいる方達を癒してあげてね。
そして来年もまたその姿を撮ってあげてくださいね・・ariariさん。
>ひなたさん
現実です。本当に撮るのやめようかと思いました。
でも、撮らないとなりません。これも好きな町ですから。
来年、行けるかどうかわかりませんが・・・行きたいですね。