北上せずに北上 -2- 岩手 2020.01.20 最近、年末年始にやっていたテレビ番組の録画を見る機会があって、かなり面白かったので感心したケースが2つ。一つはダーツの旅、という番組で花巻市大迫町が。花巻市に合併される前からここのファンとしてはひたすら驚き。いくらまち歩きが好きでもここはなかなか訪れる機会がないのではという土地。ぼくも知らない名所やお店もあって、また行きたくなってきた。もう一つは太川陽介と蛭子能収ご両人の盛岡からIGRと青い森鉄道で青森を目指す間にできるだけ乗降客の少ない駅に降り立ち名所を見つけるというもの。たいていこういう番組では予め仕込みがあるのが当然と思ったら、これは本当に行き当りばったりなのだろうなという企画。いやはやどこの駅でも降り立てばそれなりに写真にはなるけど一般的には名所と問われれば難しいものをうまく紹介できていましたね。同じことをやれと言われたら断る!!くらいハードでした笑。どこの町でも見るべきものはあるけれど、すべての鉄道の駅にそれがあるかと言われると確かにかなり難しいし、地図に適当にダーツを当てて歩け、と言われたらけっこう困りそうだ。それでもぼくらは息を殺さずハアハアしつつ心で歓喜し歩く。マチアルキニスト、都市観察者、万難を排して町を見よ、歩け。である。北上はすべてのまち写真家を興奮させるべくものがある。それは本当です。