
増毛駅。鉄道ファンというものは意外に非情というか、最終列車が出た後はあっさり駅を立ち去ったと聞く。
感慨にふける間もなく「終わった、終わった」ということだろうか。
友人はゆっくりと寝静まった駅と語らい、他の駅の様子を見守りながら歩いたそうだ。
既に留萌〜増毛間の「廃止駅」の駅名標は最終列車を見送った後すぐに撤去。
一晩のうちに盗難の恐れもあるからだ。駅には立ち入れないようにバリケードが張られ、
一部駅ではホームの板張りもすべて剥がされたとのこと。
ぼくも留萌本線の、この区間は思い入れという点では薄いのだがJR北海道大リストラの号令である。
ここ最近は鉄分が濃いブログになってしまっているけれど、元々カメラを持ちたいきっかけは、
鉄道が好きだったから。旅とともに町を歩くことと同時に鉄道が在る景色も収めている。
大人の事情で今後も鉄分が濃くなることになるのだが、そこもご了承下さい。
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コメント
初冬のうすら寒い光景の中に、役目を終えた(終わらされた)列車。
物悲しいですね。列車も動くし、線路もあるのに・・・。
鉄道廃止って、イメージ的には3月末をもって終わりというイメージなのですが、今の時期だけに余計に「打ち切られ感」が強いですね。
これは単なる僕の考えですが、国政選挙の「一票の格差」って変な話だなと思います。
都市部の住民が享受できる恩恵の殆どを地方では受けれませんし、同じことをするにも苦労とコストが伴います。そもそも、地方の首長などを選ぶ一票の価値はバラバラなのに、国政だけはなんて無理があるんじゃないかと。
JRだって、そりゃ首都圏を含む東日本か、東海道新幹線を持つ東海がいいに決まっていますよね。すいません、余計な話で。
6×6さん
列車そのものはまだ(おそらく)当分酷使されると思うのですが、ここの短い路線である、
留萌〜増毛間が消え去りました。悲しい話、この気動車キハ54は国鉄末期に民営化すると
経営が苦しくなるJR北海道とJR四国のために「長期間の使用に耐えうるように」と国鉄の
最後の予算を使い配置された経緯があります。30年以上経てもまだ現役なのはそういう…
分割民営化というのは結局なんのためだったのか、国が敷いた路線を面倒見きれず捨て、
儲かるところにだけ目をかける。ひどい話です。
そもそもです。地方選出国会議員というのは何のために居るのでしょう。北海道知事も
新幹線延伸ばかり陳情してローカル線の廃止には目もくれない。道民じゃなかった知事は
どうでもいいんですよね、そんなこと。落下傘知事は要りません。。。