


雨がけっこう降ってきたので、アーケードへ逃げ込んでみた。
というか、こういう場所を避けてまちの写真は撮れないわけです。
予約している宿もそれなりに近いので、もう少しふらふらしてみようという気持ちが沸く。
ブログでお見せしているデジタルカメラでの「絵作り」について、色々質問を頂きます。
この機会にお話したいと思いますね。
まず、撮影はRAWですか?JPEGですか?と聞かれることが多いですが・・・
撮影するものによって変える、というのが答えです。
仕事で使う場合が多いD700は集合撮影、商品撮影などの場合はRAWです。
運動会などの枚数を稼ぐ、また、すぐにラボでプリントをする場合はJPEGで、カメラ側で絵作りを行います。
またD700は旧いレンズを使う場合やフィルムカメラと併用で使うこともありますし、将来の作品のため、
最近はRAW+JPEGが多いです。それでも、カメラの「ピクチャーコントロール」は設定します。
仕事用、夜景用、町のスナップ用、とカスタム設定を切り替えます。
また、ニコンのRAW現像は付属のViewNX2のみで行いますので、カメラ側の設定をそのまま活かせます。
それだけで、ほぼ満足な結果が(自分の場合)得られるので特に他の画像処理を今はしなくなりました。
K-5での撮影は多岐に渡りジャンルを撮るので一概には云えませんが、カメラ側での設定をまず行います。
いわゆる「カスタムピクチャー」ですね。ペンタックスはあらゆるカメラの中でもっとも絵作りの自由度が高いと思います。特に風景や花に独特のコクと艶のある「雅」や、町をドラマティックに変える「銀残し」などはそこからさらに設定して作ると独特の絵が完成しますね。
まさに出せない絵はない、というのがペンタックス。それもカメラ側で。色にしても彩度、色相、コントラスト、モノクロでの微妙な階調。すべてにおいて、ここまでカメラ側でできるのか、とさえ感じます。したがってそのままブログなどにも使えます。
ただし、基本はRAW+JPEGです。現像はカメラ内部でやってしまいます。それでも十分な絵作りができます。付属のソフトはシルキーピックスをベースにした独自のもので、カメラ側の設定をそのまま引き継げます。ただし、これが重くて我がパソコンでは全く使い物になりません。なので、カメラで現像(展開)するのです。
GF3は町のスナップだけならJPEGで撮ることが多いですが、今年の東北、和歌山、徳島はすべてRAW+JPEGです。特に思い入れが出ちゃう町ではフィルムに近い質感をどう出すか、と悩んでみたり。
パナソニックのRAW現像は付属のシルキーピックスのライト版で、けっこうこれが優秀。サクサク動きます。
ただし、メーカー純正ソフトではないのでカメラ側のフォトスタイルは引き継げません。
したがって色づくり、シャープネスなどはソフト上で設定を行わねばなりませんが、相当細かな追い込みができるので絵作りは楽しいですよ。
また、シルキーピックスはJPEG画像も処理できるので、これをする場合もあります。本来はJPEG画像を加工すると階調に難が出ますが、このソフトは意外に耐えます。
特にGF3は町のスナップオンリーで使うことがほとんどですから、そのまちの雰囲気、天候、光加減であとからRAW現像するときに色々やってます。
例えば、今回の和歌山は寒色系から暖色系まで微妙にその撮影する場所により変えています。東北はほぼ暖色系に絵を振っています。いまお見せしている徳島は夕方に着いて、しかも雨が降っているので、やや寒色系。翌日からは好天の下、また絵作りを変えないとならないかな、と思っているところです。
女子系お手軽カメラと思われているGF3ですが、どうして、なかなかガッツリ絵を出すこともできるわけです。
いずれにしてもブログで見せる、プリントを見せる、のでは当然設定が変わります。そういうことを想定してRAWでオリジナルを保存しておくというのが、今のぼくのやり方なのです。
自分の撮った絵は自分で責任をもって仕上げることが写真家のもう一つの仕事です。偉そうな事を云えば、ぼくは撮っている時に、もう「こんな感じで仕上げよう」と被写体を見た時に決めていますから。
ISO感度をどこへ持ってゆくか、ホワイトバランスはどうか。オートではなく、路地裏では設定を変えようか、露出補正値はどこまで入れるか。そういうことを瞬時に被写体と対峙できなければ、いい結果にはなりません。某氏は「おばちゃんにはこれができない」となかなかの毒舌を某所にコメントしていたけど、その通りですね。全然やってないですね。せっかく被写体を目の前にして、それをどういう風に見せよう、絵を作ろう、という気構えが弱いです。ということはですよ、被写体と対峙しているのではなく「撮らされている」だけなのです。
参考になりましたでしょうか・・・長文、失礼しました。
コメント
1枚目のお花がオシャレです。
雨にアーケードはありがたいですね!
hirosさん
アクリル装飾は貴重な文化遺産なので、特にお花は保護ですw
あってよかった、アーケードがアルケレド…雨でも歩けるど?…
(どぼん)
私は二枚目のバッグ屋さんに入ってしまいそう~
果物屋さんは箱売りの感じですね。選んでいる人の気持ちが
何か伝わってきます。
私の買い物の時の後ろ姿はこんな風になるのかしら?と(笑)
町歩きの楽しさね!!
Amyさん
バッグ女子は好きですものね。持っていても何個でも買う。。。
気持ちはわかります。いろいろね、使い分けないとですね。
果物屋さん、一個から売ってます。下の箱にはゴロゴロと。
生活感、町の営みが見えると安心するんですね。
3枚目 昨日の女子高生3人の次は、ちょっと前の女学生3人ですか(爆)
i_nosato02さん
あらー、そういう発想はなかったなあ。
ちょっと前・・・もっと前・・・いや、もしかすると現役w
バッグもカメラも同じですね~持っていても何個でも買う・・・
誰かさんもカメラの使い分けが必要・・・といつもそんな理由言って増えました。<笑>
ariariさんのコメントぴったりです!!
Amyさん
バッグはぼくもたくさんあるけどこれっていうカメラバッグがないですw
適当に旅の荷物を入れて歩くのは背負って歩くのが楽だし。
いかにもカメラやってますー、みたいなバッグを避けたいの。