媚びない夜景


媚びない夜景

X-Pro2 + XF90/2R WR

今宵は講座の一環、撮影バスツアーだったのだが最悪のコンディションだった。
雨に強風、さらに気温も低い。そして何よりメインの室蘭工場夜景が…
工場火災により操業停止。一部行程を変更し苫小牧へ帰りに立ち寄ったが、雨。
苫小牧にも寄るために昨夜下見にも行ってみた。一枚目は昨夜のもの。
こういう地味な夜景はたぶん人気はない。灯りがキラキラでもないし、美しいかと云われれば…
でも、ぼくは人に媚びないこういう夜景が好きだ。

しかも、借物のX-Pro2+XF90/2R WRの絵には相変わらず惚れ惚れだ。
中望遠系のレンズは媚びる。ボケがいいでしょ、立体感あるでしょ、と。
大抵は比較的近い距離でお姉さんを撮って、そのボケとキレにうっとりだ。
が、XF90/2R WRは無限遠でこの立体感だ。いや、平面な写真に立体感もクソもないはずだ。
けど、無限遠でこういう描写をする中望遠はなかなかお目にかかれない。
35mm換算135mmはなんとなく懐かしい画角で、その昔は望遠は135mmから、という印象。

媚びない夜景

X-Pro2 + XF18-55/2.8-4R LM OIS

そして今夜の本番は、きついコンディションで参加者の方には申し訳なかった。
雨天決行とはいえ、風も雨も強すぎだ。おまけに操業停止中なのだから輝きもない。
激しい風雨で水滴も容赦なくレンズを痛めつけるのだ。それでも媚びない。
工場夜景ってステキだよね、HDRでもっと凄くしようか、などという夢も微塵に打ち砕く。

しかしX-Pro2の絵はいい。中古でうんと安くなったら…何年後かに買えたら良いな。

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コメント

  1. 6x6 より:

    1枚目の描写すごいですね。2枚目は、雲が垂れ込む闇夜に、煙突や構造物がヌッと浮かび上がる様が良いです。加減がもう絶妙で・・・。
    >大抵は比較的近い距離でお姉さんを撮って、そのボケとキレにうっとりだ。
    実は僕にもそういう時期がありました。ちょっと知り合いとかも撮ってあげて、相手が驚いて悦に入ったり・・・。それが後に、真逆のレンジファインダーのレンズに憧れる原因となったのですが・・・。
    フジの90mmは今逆立ちしても買えないので、安いXC望遠ズームの中古を考えたり・・・。あるいは当面我慢するか、なんて考えております。
    追伸:キヤノンの24−105F4L、Lレンズなんて言いながら、無限遠でピント合いませんでしたよ。少し手前に戻さないとダメでした。

  2. ariari より:

    6×6さん
    中望遠って比較的無限遠ではそれほど感動したことがないのに、この玉は異常ですね。
    どうかしちゃってる。夜景でこんな絵って自分でも驚きです。
    その昔、135mmは望遠のスタンダード、特に鉄道では王道だったんですけど、ズーム全盛に。
    105mmが好きで135mmは使いにくいと思っていましたが、XFなら90(137mm相当)もいいなと。
    残念ながら買えることはなさそうですが、XC50-230で我慢している身なので…
    でも、XC50-230/4.5-6.7は暗いけど、他社のキットレンズとは次元が違います。
    某社の50-200を持ってましたが5.6の開放なんか泣けるほどひどかったです。絞ってもダメ。
    XCは6.7と暗いですが、考え方によっては、5.6半ですから。開放からキレますよ。
    今、ちょっと値段上がりましたがキタムラやマップで中古があります。
    AF時代のレンズは無限はオーバーインフですからね、設計上致し方ない部分はあると思います。
    が、指標と大きくズレるレンズも多々ありますね。

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