在りし日を偲ぶ 夜景 2017.02.15 ぼくにとって「故郷」といえるものが二つあるとしたら、一つは秋田県。もう一つが青函連絡船だ。理由は長くなるので割愛。とにかく、生まれてから廃止になるまでの間に、青函連絡船は数え切れないほど乗船することになった。青森側には八甲田丸、函館側には摩周丸が今もそこに居る。ぼくが夜を好きになった大きな理由が深夜便の連絡船の想い出にあるのは間違いない。だからだろう、夜に佇むあの船はぼくの故郷なのだ。