歪んだ窓に


歪んだ窓に

NikonCollege撮影実習で北海道庁旧庁舎へ。
札幌の人なら馴染みがありすぎてあらためて撮ろうなどとは思わないかもしれないが
ここは実習に最適な場所だ。写真に大切な要素がたくさんあるからだ。
建物も含め敷地内の生態系も絵になりやすい。

写真の意義は被写体をより知ることでもある。
旧庁舎の窓は明治時代のガラスが残る窓が多い。つまり精緻に平坦ではないのだ。気泡もある。
それ故に景色が歪んでいる。そこだ。

歴代の北海道長官は西日本の出身者が多い。
初代長官である、岩村通俊 (1886年1月26日 – 1888年6月15日)も土佐の出身。
はるか遠くの北海道での赴任で多忙だったろう長官が、ふと階段を登るときに窓越しに見える西の空。
歪んでいるからこそ、望郷の念が沸き立つのではないだろうか。

歴代長官がそんな想いで見上げた空、そこの窓に歴史とロマンがあるのだ。

※先週から様々なイベントの準備、打ち合わせ、セミナーの過密スケジュールで、ちょっと疲れました。
精神的にも肉体的にも限界に達しているので少しお休みします。

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