今年で66回を迎えるさっぽろ雪まつり、雪像の素晴らしさは毎年恒例です。
でも、今回は更に凄いです。
注目は世界遺産・奈良の春日大社中門。ほぼ実物大の美しさ!
雪像制作は陸上自衛隊第11旅団第2雪像制作隊、陸上自衛隊第18普通科連隊の皆さん。
本当に、この方々はどうなっちゃっているの、というくらいスゴイ。
2015.2.5-11に開催されますので、ぜひみなさまおいでください。

んん?これって雪像なの!?…です。雪です、間違いありません。
ちゃんと触って確かめてきました。製作方法が半端無くスゴイんです。
只今鋭意製作中の図。足場を組んで実際の建築さながら。
使用する雪の量は5tトラック400台分、およそ2000トン。雪、です(しつこい)。
白さにこだわった雪は遥々中山峠から運んできたのですよ。

模型を目標に制作しています。この模型もちゃんと昨年の秋から制作しているのです。

名づけて「アイスブロック工法」という独自の技術で制作するのです。
ブロックは101種、約1540個ものアイスブロックを貼り付けるという手法。
この方法は陸上自衛隊第11旅団第2雪像制作隊、陸上自衛隊第18普通科連隊さんのオリジナル。
同じ第11旅団の第一雪像制作隊の方々とは異なる作り方なのですね。

なので、一つ一つのパーツが美しい!本物の建築物みたい。

柱などは型枠から制作するので、準備は相当な時間を要します。

削った屋根の余分な雪を落とします。もちろん、下で作業をする方へ合図しながら。



パーツをはめて行きます。それにしても、当たり前に「きちんと」はまっています。
実はこの撮影の前日、季節外れの雨のせいでパーツがだめになり一度外して新たなものを装着。
そういうことを踏まえて多くのパーツを予め準備してあるのです。
もちろん、会期中に何かあれば修繕も可能。一度でも雨に降られたり気温で解けると白さがなくなる、
透明に近くなると見栄えが悪くなり、パーツの角も丸くなるので交換するとのこと。

泣けるほど細かい。なので雪像を見学される方は、ぜひ屋根のてっぺんとか、細かな造形を見て欲しい。
もっとも完成したものを上から見るのは困難(遊覧飛行という奥の手があるけれど)ですが。



こちらでパーツを製作中。本当に雪なのでしょうか?
「発泡スチロールではないですよ(笑)」自衛隊広報の方が笑顔で。




設計図面も自衛隊の方が描き上げたもの。

大切なパーツである「組物」は木で模型作りも。一手先、二手先に必要な大斗などはこれで組んでみるわけです。

もちろん不要なパーツや壊れてしまったパーツも。もらってくればよかった。
・・・けど、溶けちゃうんですけどね。丘珠に持っていけば・・・(謎)

本部に掲載されている過去の雪像。これらに負けないものを!という気合、プライドを感じます。
長い経験値によって生み出される、スゴイ精度。。。
プロジェクションマッピングを行うためにも、より精度が求められます。
きちんと測量して製作されているからこそ、きっちりマッピングもドンピシャ。
世界中の方が驚きますよね。
陸上自衛隊第11旅団第2雪像制作隊、陸上自衛隊第18普通科連隊の皆さん、本当にありがとう!
彼らの言葉を借りれば「観客の笑顔のために」…泣けちゃいます。

美しさと迫力に感嘆。


この美しさ、ぜひ大通8丁目会場で!!
プロジェクションマッピングは19時から一日5回。見逃さないでね。
☆スペシャルライティングショー&プロジェクションマッピング
①19:00~ ②19:30~ ③20:00~ ④20:30~ ⑤21:00~

協力:陸上自衛隊真駒内駐屯地第18普通科連隊 広報室
X-Pro1+XF 35/1.4R X-T1+XF 18-55/2.8-4 R LM OIS
※12、14枚目はiPhone 5sにて
動画はこちらから。