あの海岸線へ -1-


あの海岸線へ -1-

あの海岸線へ -1-

あの海岸線へ -1-

あの海岸線へ -1-

あの海岸線へ -1-

あの海岸線へ -1-

三陸鉄道は今年の4月に震災で傷んだ路線も復旧し、全線開業しました。
震災以来乗る機会がなかったのですが、あまちゃんブームもあって落ち着いてから行こうと思っていました。
おそらく多少は閑散としているのではという観測がいい意味で裏切られ、久慈駅は混雑していたのです。
列車も団体さんでいっぱい。本来なら日中は一両編成で、せいぜい10人も乗っているか、というイメージ。
混雑する列車に感激…しちゃいましたよ。運良く、クエート国からの支援で導入した新型車両です。

ちょうど座席も海側のBOX席の空きがあって、団体でいらしたご夫婦の席へおじゃましました。
三陸鉄道は海沿いを走るイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実は駅以外はほとんど山。
トンネルの中が多いのです。元々沿岸の、ともすれば孤立しかねない集落を結ぶための鉄道。
国鉄時代に建設されましたが、財政悪化で未完のうちに廃止されるという危機を三セク化で回避。
今でこそ当たり前になった第三セクター鉄道の最初がこの三陸鉄道です。

沿岸部では速度を落としたり、停車し被災地の復興途中を見学できるよう配慮されています。
「この辺りは、あまり被害はなかったのですか?」
ご夫婦がぼくに聞きました。
「いえ、津波が川を遡り、山側に多くの被害が…」と説明し、山側を見ていただきました。
ちょうど川の周辺から陸側は大規模な工事が行われ、まさに復旧途中。
ぼくが指させば、海側を見ていた乗客らも一斉に陸側を見て唖然とされていました。

本来はこういうの、添乗員さんが説明しなくちゃね。

団体さんは途中の駅で降りられました。ご夫婦とお話をさせていただきましたが、湘南の海沿いにお住まいとのこと。
もし、東海地震があれば、我が家も被害に遭うだろうと心の準備をされている様子。
ただの観光だけではなく、実際にこういう場所を見ておかなくては、と仰っていました。

三陸の海は元気を取り戻しつつあります。

三陸鉄道北リアス線 久慈〜田野畑

コメント

  1. legacy_bg5a より:

    四国からだとかなり距離があるので、やはり正直風化しつつありますが、こうして写真で見ることで少し記憶がよみがえります。
    高松も海に面する街なので、忘れてはいけませんね。

  2. ariari ariari より:

    ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

  3. ariari より:

    legacy_bg5aさん
    はい、どうしても時が経つと風化しやすいと思います。
    これは日常を取り戻し、普通に暮らすことが一番だということ。
    被災地の方も皆さんそういう想いがあったようです。
    日本は自然災害が多いこと。常に気をつけたいですよね。

  4. ariari より:

    鍵さま
    意外と云われると戸惑います。
    三年経ってようやくここを訪れる気持ちになれた、という方が多いのだと思います。
    (実際、同席した方もそうでした。日が浅いと遠慮されて)
    ブームに終わることなく、細くてもいい、長く続く支援、
    そして三陸鉄道へ190円でもいいので乗りに来るという気持ち。
    未だ続くことに意義があります。

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